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住職の週報⑯

10月中旬になって急に寒くなってまいりました。10月21日には、JR越美北線に乗って終点の九頭竜湖駅まで出かけてきました。一乗公民館「清流大学」の学級生一同が野外視察会の名目で、まずは一乗谷駅から乗車して、越前大野駅からさらに三駅目の(しも)唯野(ゆいの)駅で途中下車しました。そこから徒歩約20分の、新しい道の駅「越前おおの荒島(あらしま)(さと)」まで歩きましたが、近くを現在建設途上の中部縦貫自動車道(福井北ICから、岐阜県白鳥ICにて東海北陸道に接続予定)が通っています。この日の朝は特に寒く、奥越の高い山々には初冠雪が見られましたが、深田久弥が命名した日本百名山の荒島岳(1,523m)は、山頂部分が雲に覆われていました。ちなみに、南には大野市と岐阜県にまたがる、二百名山の能郷白山(1,617m)が、北には三百名山の経ヶ岳(1,625m)が控えています。富山・石川・福井・岐阜にまたがる霊峰白山(2,702m)の雪に覆われた姿が、夜のテレビに流れました。昼食後買い物をしてから、下唯野まで引き返して再乗車後、終点の九頭竜湖駅でUターンして一乗谷駅に戻りました。紅葉にはまだ間がありそうでしたが、一日をローカル電車でゆったりと過ごせました。福井市の越前花堂駅から大野市の九頭竜湖駅に至る52.5kmの、この風光明媚でユニークな路線が、地元の足や観光の糧として、いつまでも続くことを願わずにはおれません。しかし、2024年春の北陸新幹線敦賀延伸によって、金沢から敦賀までの北陸線は第三セクターに移管され、在来線特急はなくなります。今後、越美北線はどうなるのか、本当に心配です。