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住職の週報⑱

2022/3/16 『春よ、来い!』(荒井由実 作詞/作曲)の歌が呼びかけている様に、ようやく長くて寒い寒い冬は終わりました。お寺の周りにはまだ雪がかなり残っていますが、鳥のさえずりや花々の芽吹きも感じられるようになってきました。しかし、2年以上続いたコロナ禍もようやく収束に向かうかに思えた2月下旬、その24日には誰もが予想しなかった<ロシア軍によるウクライナ侵略>が始まりました。“一難去らずにまた一難”、ウクライナは勿論ですが、世界中が混乱の渦に巻き込まれています。米国を筆頭にした経済制裁によってロシア経済は瀕死の状態に陥りつつあって、核戦争の勃発まで取り沙汰されています。ちょうど60年前のキューバ危機(1962年10月16日からの13日間は、歴史に深く刻まれ核戦争寸前までいった期間)を思い出さずにはおれません。結局、当時のソ連(ニキータ・フルシチョフ首相)がキューバの核ミサイルを撤去する代わり、米国(ジョンF.ケネデイー大統領)はトルコ国境に配備していたソ連向けの核ミサイルを取り除くことで折り合いをつけました。現在の大規模な世界的危機を、当時の様に乗り切れるのでしょうか?本当に心配です。