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現代科学と仏教①

欧米の識者や哲学者は、数ある宗教の中で現代科学ともあまり矛盾しない宗教は仏教と言います。数回にわたってその例を紹介していきます。

まず第1回は、<運命は変えられますか?―因果応報とエピゲノム学>について概説します。

吉崎御坊(第八世蓮如上人開山)に昔々、祖父母に連れられお参りしたことがありました。その
門前で「親の因果が子に報い」という口上で芝居小屋の呼び込みがあったのを微かに覚えています。

母と父の遺伝子を一個ずつ受け継いでこの世に生を受けた後で、遺伝子の総体=ゲノムの不可逆的変化によって運命は変えられません。しかし、遺伝子発現の可逆的変化であるエピゲノム変化に
よって、運命を変えることができます。

親の生活習慣(喫煙、食事など)が子や孫にも伝わり、ゲノムが同一な一卵性双生児の個性の違いも、エピゲノムのなせる技です。

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